会社に入って10余年。そろそろ自分のしたいことが見えてきた?
ジェイスン エプスタイン

出版、わが天職―モダニズムからオンデマンド時代へ

出版、わが天職―モダニズムからオンデマンド時代へ

人気ランキング : 396850位
定価 : ¥ 1,890
販売元 : 新曜社
発売日 : 2001-12

価格:¥ 1,890
納期:通常24時間以内に発送

やや古めかしいが、きっぱりしたよい邦題をつけたものだ(原題は『Book Business』)。作り手の情熱が伝わってくる。そしてやはり、内容もタイトルを裏切っていない。 著者エプスタインはアメリカ出版界きっての名編集者で、キャリアは50年にも及ぶ。20代にして高級ペーパーバックのシリーズを立ち上げたことから始まり、書評誌の創刊、アメリカ古典文学の叢書発刊と、その業績には目をみはるしかない。そうした人物が出版の黄金時代から現在の事情、そして未来への展望をつづるのだ。一気に読み通してしまうほどおもしろくなるのは、むしろ当然かもしれない。 エプスタインが編集者となった1950年代は、出版業がなお活気と人間性を保っていた時期だった。が、その後は郊外への人口流出につれて都市の独立書店が衰退、本来出版社の財産であるはずの既刊本が軽視され、一部のベストセラーだけがもてはやされる状況へと移行していく。著者はナボコフなどの作家たち、ベネット・サーフら出版界の名士との交友を懐しみながらも、インターネットやオンデマンド出版をはじめとする新技術に注目、そこに書物の新しい可能性を見いだす。単なる回想録でとどまっても十分興味深いものとなったろうが、著者の目は常に未来を見つめている。その意欲と進取の姿勢には驚くばかりだ。 本をめぐるアメリカの状況は、いくつかの違いはあれ、日本にも共通なものである。出版不況がいわれて久しいが、こうした著作に接すると、書物の未来にあらためて希望を抱くことができる。本を愛するもの必読の1冊、といって過言ではない。(大滝浩太郎)

オススメ度

本書で書かれている、或るコングロマリットが支配する欧米の出版社にいる身としては、とても興味深く読んだ。書籍というの使い捨ての一山いくらの商品として扱う連中には頭に来ているのだけど、理想的な出版社や編集方針というのは、日米同じだと感じられた。
アメリカの出版界に関心を持っている読者が何人いるのか知らないが、このような書籍が翻訳されたことは、嬉しいものだ。私としては、仕事相手と議論するために引用したいので、原著が必要だ。
全体の内容を一言で言えば、個人の小さな回顧録であるから、翻訳は大げさなタイトルを付けたものだと思う。

オススメ度

新聞で書評を見て購入したが,その書評に原書のタイトルとエプスタインの名前がなかったら絶対に買わなかっただろう。
この書籍の素晴らしいところは,彼が情熱を注ぎ込める分野に身を置き,いつも一歩先を見通して仕事をしてきたことが,随所でわかることだろう。
右下がりの数字から脱しきれない出版界だけれど,現在の出版人に欠けているものは,情熱と先を読む力なのかもしれない。
日本語はちょっと読みにくいが,出版人に情熱を与えてくれる1冊。
内容は星5つだけれど,このタイトルと日本語訳でマイナス2つ。

オススメ度

 このような良書が,あまりにひどい翻訳で紹介されたことを
悲しむ。
 『南太平洋』の「魅惑の宵」を「ある魅入られた夕」とする
くらいはまだいい。「結果としてダブルデイの出版部門はうぶな
読者相手に量産される薄命の本に狂奔し,その間に既刊書は頽廃
し..」(p.39)といった文章を読まされるのはたまったものでは
ない。
エプスタイン氏の辛辣で皮肉にみちた表現が全て空回りしてい
るのは気の毒である。改訳すべきではないか。

オススメ度

書籍に対する真摯な姿勢には頭が下がります。そして、高齢でありながらも、過去を振り返るだけでなく、未来を見つめていることに脱帽です。
自分の興味の方向を追いかけていて、結果として出版界をリードすることになったのかもしれませんが、その姿勢を見習いたいものです。
出版、書店の激変はアメリカにもあり、そして今始まったばかりではないことも克明に描かれてます。編集者は必読の一冊。ただ、英語が堅くて、ちょっと読みにくい。英語が苦手な人は翻訳物をお薦めします。

 
 
 
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このページの情報は
2006年6月15日19時1分
時点のものです。

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